どうも、ねじまきです。
東欧が大変なことになってますね…
洋楽にハマりはじめた学生時代、
グリーンデイ、R.E.M.など当時好きだったバンドが
音楽の中でイラク戦争反対の意志を示しているのを
「大変だなぁ」
とよくわからず聴いていた思い出がありますが、
こうやってリアルタイムに戦争の局面が変わっていく様子みていると、
やはり意志を示すのは大切なことなんだなと改めて実感する日々です。
【2022年2月厳選ニュース】
今月読んだニュースやトピックを5つほど紹介していきます。
戦争の記憶をなくさないために行われたキャンペーン。
香水を作ることで、戦争体験を失わずにすんだという話です。
その名も”N23 - 事実に基づくフレグランス”-火薬の香り添え。この高級なパッケージにはショッキングな中身が隠れていいます。処刑の庭にあった土の上に、ソ連製の薬莢でできた香水の瓶が置かれ、その香りは処刑上の建物で起きたことへの恐怖を掻き立てます。
N23の調合は(処刑執行のための書類に使われる)インクと古びた紙の香り、そして(処刑されるのを待つ)湿った部屋にヒントを得た香りに加え、テーマの核をなす火薬と、とても苦い後味を残す灰の香りで構成されました。
実際に効果があったのもすごいですね。
ついにはこの建物の所有者が香水ブティックの開店計画を撤回。スターリンの犯罪行為は、ロシアの歴史に永遠に残ることとなったのです。
ちゃんと戦争体験は残ったのに、
学ぶべきことはしっかり学ばなければなんにもならなかったですけども。
●ネットで故人の声を聴け | 東洋経済オンライン(古田雄介)
亡くなってしまった方のブログやSNSをまとめた記事。
どれも人生という重みを感じさせてくれる取材でした。
“インターネット上で起きていることのほとんどは、別にインターネット上だけで起こっている訳ではない。むしろ、インターネット以外の現実社会で起こっていることの一部がようやくインターネット上で行われているだけなのである。”
以前ポッドキャストでも話したことがありますが、
死んだ後、僕のWeb上の情報はどうなるんでしょうね~
●デンマーク発、本の代わりに「人」を貸し出す図書館 | IDEAS FOR GOOD
社会のなかで誤解や偏見を受けやすい人々を、図書館の本のように”借りる”ことができる「ヒューマンライブラリー」。
聞きにくい質問も極力答えてくれるという姿勢もすごいなと。
いまだに「ゲイって自分のまわりにいないなぁ」という人もいる時代なので、
LGBTQやセクシュアルマイノリティに触れる場としても、面白い試みだなと。
●IMAXシアターの未来| NewYork Times(英文)
IMAXといえば、映画の企業というイメージが強いブランド。
ですが今後数か月以内に、
スタンドアップコメディやeスポーツトーナメントなどのライブ中継に
積極的に展開していくとこと。
→ カニエ×ドレイクのライブ映画@IMAX
“It’s hard to beat a six-story Kanye standing in front of you,”
この迫力は生のコンサート以上かもしれませんね~
ラスベガスで建設中のMSG Sphereの例も含め、
巨大スクリーンってまだまだ夢がありますよね。
日本でも嵐やビートルズのライブがかなり売れてるみたいなので、
もっと増やしてほしいところ。
●ハッキング大国ロシア
ランサムウェアの収益の74%はロシアにいっている(BBC)という記事。
企業向けスパムの70%はロシアからのもの という調査もあり
それだけでなくロシアはハッキングの技術を輸出する世界一のハッキング大国
だといわれているそう。
アメリカの石油会社がハックされた事件も、
チーズの会社がハッキングされクリームチーズが入手困難になった件も
裏でロシアが関与しているとの見方もあり。
日本でもトヨタの取引先がハッキングされ、
トヨタの工場一時が停止に追い込まれたり。
損害額に目を向けると、
サイバー戦争は文字通り”戦争”なのだ、ということを改めて思い知りました。
(ロシアうんぬん関係なく迷惑なので止めてほしいなと! )
●Art Of The Month
芸術を紹介する新コーナー「アート・オブ・ザ・マンス」。
「Big Wave / 大岩オスカール」
大岩オスカールは、サンパウロ生まれの日系ブラジル人。
大阪国立美術館で開催されていた「感覚の領域 今、「経験する」ということ」展
でも大きく取り上げられてました。
他にコロナ禍の隔離生活の中で描かれたドローイング作品は、
どれも感覚に直接訴えかけてくるようなものばかり。
やっぱりこういうのは生でみてなんぼですよね、めちゃよかったです。
その後 友人と合流して、新オープンした「大阪中之島美術館」もいきましたが、
有名な作品もたくさんあって、こちらも見応えばっちり。
関西圏の方はどちらもぜひ。
●ウクライナにある日本食レストラン「バージン・居酒屋バー」
しゃれおつ過ぎて、もはや居酒屋には見えないというね。笑
【今月の一曲】
『Prologue / Leonard Bernstein』
アメリカで屈指の指揮者、レナード・バーンスタイン。
スピルバーグ監督版の映画『ウエスト・サイド・ストーリー』見てきました。
実は学生時代にウェストサイド物語の劇をやったことがあるので
思い入れのある映画だったのですが、
ハードル高めでみたにも関わらず、さすがスピルバーグ監督!という出来でした。
音楽の魅力が詰まった世界屈指のミュージカル映画を、
現代に向け正当進化させて一作。
今回紹介したOP曲「プロローグ」に関しては、
オリジナル版の方がよかったような。音楽とバレエの調和が見事ですよね。
ユダヤ系で、かつバイセクシャルといわれるバーンスタインの代表作なのでぜひ。
・小澤征爾がLeonard Bernsteinに紹介されるところ
可愛らしいルックスと愛嬌もあってか (オザケンそっくり)、
レナードバーンスタインお気に入りの弟子だったそう。笑
話は脱線しますが、ウクライナのクラシック音楽家として挙げられるのは、
プロコフィエフやスクリャービン、
ピアニストのホロヴィッツなどすごいメンツ。
失礼ながら調べるまで、みんなロシアの方だと思ってました・・・。
【今月の一冊】
・『ビニール・クローゼット 音楽界を創ったゲイたち / ボーゼ・ハドリー』
映画『セルロイドクローゼット』の音楽版みたいな本。
“音楽を志して“わかったことは、名曲といわれるものの多くが、ホモセクシュアルの努力と魂から創造されたという事実だった。(レナードバーンスタイン 序文より)
ブックオフで発掘した本ですが、
ウェストサイドストーリーの流れで読めて良かったなと。
ルー・リードからマドンナまで、クィア関連の音楽家の話が読めて良い一冊でした。
手に入りにくい本 (アマゾンでみるとめっちゃ高い) のでもう一冊別の本を紹介。
・『あなたと原爆~オーウェル評論集~』/ ジョージ・オーウェル
戦争がより身近になった今読むと、もうなんか大変な時代が来てしまったな、と思わされる一冊です。
だから我々の目の前にあるのは、ものの数秒で数百万の人間を消し去ることができる兵器を持った、二、三の怪物のような超大国が、自分たちだけで世界を分け合うという未来予測である。
「ナショナリズム覚え書き」とかまさに今の時代でも通用しますし、
ライフルで「象を撃つ」様子を描いたエッセイ、紅茶に関するエッセイなどなど。
さすがジョージオーウェル、という一冊でした。
Kindle Unlimitedでも読めるのでぜひ。
【一日一新振り返り】
今月の新体験ベスト5を振り返るコーナー。
コンビニスイーツの「みつあま焼き芋(シルクスイート)」を食べる
→さつまいもの甘みがしっかり出ていてめちゃうま (でもお高め)評判の良い「ロゼット洗顔パスタ」を使ってみる
→お風呂から上がったあともしっとりしてていい感じ大阪中之島美術館へ行く
→有名作品も見れて楽しめた。トゥールーズ・ロートレックの実物みれて興奮Audibleで『四畳半サマータイムブルース』を聴く
→TENETよりも面白い、京都のタイムトラベル物語。D.A.N.という邦楽バンドの音楽を聴く
→ミニマルでしゃれおつでいい感じ。「SSWB」が◎
2022年の1日1新はこちらにまとめてます。
Instagramのストーリーにたまにあげてたりも。
【新しく知った言葉/クールなモノ】
今月新しく知った言葉を5つ。
リアリティ・シフティング | フェイスダブル技術 | Lucky Peach誌 | キッチンOS | アストロスケール社
(※気になったものがあればググってみてください)
Podcastあれこれ
ひさびさにポッドキャスト配信。
ゲイの天才数学者が主人公の映画「イミテーションゲーム」や
LGBTQについて語ってます。
ゲストに来ていただいた空飛び猫たちさんのPodcastもぜひ。
●ツイート・オブ・ザ・マンス
個人的に気に入ったTweetいくつか紹介するコーナー。
🕺あとがき💃
ロシア・ウクライナ間の、
全世界が固唾をのんで見守るイーストサイドストーリー。
ただの物語だったらいいのだけれども、これが現実。
これから世界はどうなっていくんでしょうか。
Peace on Earth.
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