どうも、ねじまきです。
さっそく3月のおすすめ記事の振り返りから。
(年度末で全然精査する時間がなく、ちょっと雑な回です・・・。)
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印象に残った記事まとめ
トランプの師匠だった弁護士ロイ・コーンから、とにかく勝てばいい、何をしたっていいんだ、と教えられる。彼から「勝つための3つのルール」として提示されたのが、「ルール1 攻撃、攻撃、攻撃」「ルール2 非を絶対に認めるな」「ルール3 勝利を主張し続けろ」という3つ。確かに今のトランプは、教えられたルールをちゃんと守っている。
フランス、ブラジルなどで、ようやく逆風が吹き始めてはいるけれど、
「言ったもん勝ち」な現状はほんとどうにかしないと、だと思う。
「言ったもん」が「勝ち」にならないようにはどうするか。冒頭に書いたことの繰り返し、「言った」ことをその都度追いかけるしかない。ここに名前を出した人、みんな、自分を追いかけてくる人が諦めるのを待っている。
もともとは「検索しやすくする」など、
”便利”になるためにWebからデータを収集するクローラーだったけれど、
AIが一般的になってから、ちょっと話は変わってきている。(まあそれ以前からそうだったけれど)
「Search & Destroy」のタイトルの通り、
現実的にウェブを破壊しつつあるAIの脅威。
ブログ運営者のひとりとして、
オープンウェブの多様性が失われていくのはとても悲しい。
なんでもかんでも「ここから先は有料購読者のみ読めます」になってしまう未来はあまり見たくないのよね。
・「ミュージカルとか舞台とかなんで同じやつ何回も観に行くの?」という質問
同じ作品を複数回観劇すると、ストーリーは同じはずなのに全く別のものを観たような感覚になった経験ありませんか? それって役者さんだけじゃなくて受け取る側の気持ちのコンディションも関係あると思うんですよね 私たち観客も生きてる人間なので
『ボヘミアン・ラプソディ』や『トップガン・マーヴェリック』を10回以上見た、というのはあまり理解出来なかったけれど、ライブならギリわかるようなわからないような。
ただ、好きなアーティストのライブでも、3回もいけば満足度が下がりそうな気がするけれど、熱狂的なファンは何回でも見てしまうんだろうな。
以前こんなブログを書いたのを思い出した。
・「2000年台初頭のゲームに南国風ビーチが多いのなぜ」論議が賑わう。「ゲーム機性能向上説」や逆に「性能低かったから説」など飛び出す
Redditから巻き起こった議論。
水の表現力の向上説、負荷が少ないマップ説、2000年代の流行り説 etc..
『ファイナルファンタジーX』『スーパーマリオサンシャイン』『キングダム ハーツ』などなど、確かにこの時期のゲームはトロピカルなビーチが多く登場してた気がする。
映画「リロ・アンド・スティッチ」も、調べてみると2002年。
「日本が島国だったから説」や「開発者がバケーションに行きたい気持ちを表現した説」などネタっぽい回答もあったりして面白い。
・Hungary bans Pride events and plans to use facial recognition to target attenders
ハンガリーの議員がLGBTQ+によるプライドイベントを禁止。
そして顔認識ソフトウェアを使用して参加者を特定し、罰金を科すことを認める投票を行い、それが可決されたという話。
アムネスティ・インターナショナルは、
この法律を同国のLGBTQ+人口に対する「全面攻撃」だとしているらしい。
一歩間違えれば「Search & Destroy」なんてことも簡単に行われるだろうし、
ほんとに良くない方向に向かっている。
・アメリカ人であることを誇りに思うか?という調査
(上の灰色のバーがが平均値)
世代間、人種、政治でそれぞれ分断が起こっているのが可視化されている。
調査数が少ないのであくまで参考値だけど、興味深いなと。
Art Of The Month
ロンドン生まれ、フィレンツェ育ちのIsabella Cotierという、
ニューヨークタイムズなどでイラストを描いているアーティスト。
日本の猫型配膳ロボットが オシャ に見える不思議。
・版画が人気になってきているんだそう。
今月の一曲
『Search And Destroy / ザ・ストゥージズ』
イギー・ポップ、まさに今週、来日ライブを行っているたり。
明日も東京公演だったっけ。
一度は見てみたかったな・・・。
「サーチ・アンド・デストロイ」とは元々、
ベトナム戦争の、発見した敵を飛行機からナパーム弾などを投下して焼き払うという戦法のこと。
AIクローラー的な解釈も出来なくもないし、
名曲はどう解釈してもよい曲に聞こえる強さがある。
イギー・ポップみたいなパンクの精神、忘れないようにしたいよね。
今月の一冊
『発達障害者が旅をすると世界はどう見えるのか イスタンブールで青に溺れる/ 横道 誠』
ASD、ADHD当事者である著者が、いろんな国を旅行した様子を描いたエッセイ集。
だが何かが足りないという感じがする。クリムトの絵を見るたびに、クリムトによって、僕の大切な体験世界が粗雑で野卑に表現されている気になる。この画家のどこが僕にとってだめなのか。安っぽい色使いの絵が多いということは理由のひとつだ。
一○年以上が過ぎても答えがわからなかったのだが、この文章を書いているうちに、これはもしや「嫉妬」ではないかと考えるようになった。「みんな水の中」という世界観の先取権争いに負けてしまった、という悔しさが僕にはあるのではないか。
なるほど・・・。
特にトルコ(イスタンブール)に限ったエッセイというわけではなく、20カ国ぐらいの旅行記がまとめられた一冊。
この本を読む前から(というか5年ぐらい前から)トルコは行きたい国No.1だったけれど、どうやらトルコの情勢がかなり怪しくなってきていて、
トルコリラも暴落したりで、しばらく旅行なんて行ける雰囲気ではなさそう。
大統領を批判する内容を書いていたら、入国を止められるという某アメリカの話があったり、海外旅行も命懸けな時代になってたよね・・・。
文庫化されたのでお安く買えます。Kindle版もあり。
NHKでこういうのもやってるらしい、BBCとかNHKはこういうドキュメンタリーみたいなやつが充実しているからいいよね。
もはや読書となんの関係もないけれど、
映画『リアル・ペイン』がなかなか良い映画だったので、
間に合ううちに騙されたと思ってみてほしいなと。
ねじまきのあれこれ
書いたブログの振り返りなど。
・ニューヨークタイムズのおすすめ記事まとめ(2025年3月)
みんなの良かったコンテンツ
LetterLoopで「ねじまきの屋根裏」をはじめました。
毎月1回、ねじまきからの5つの質問(よかった音楽や記事)に答えると、
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すでにvol.1は配信済で、
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読むだけで楽しい一日を過ごせそうなぐらい。
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(※次回は4月29日頃配信予定です)
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あとがき
色々重なってあまり時間が取れなかったけど、無事配信できました。
(夜遅くすみません)
突然ですが、
2025年4月をもって、このニュースレターを一旦休止しようと思います。
・・・というのは大嘘で、(今日は4月1日でしたよね。)
2025年4月をもって、
このニュースレターもなんと5年目に突入します。
ブログは10年目、メールは5年目。
読者のみなさんがいるからこそ、続けられているというのは言うまでもなく。
今後とも ねじまき通信 をよろしくお願いします。
読書ニュースレター「BookStack」。
4月は みんなで一カ月かけて
三島由紀夫のSF長編『美しい星』の読書会を行うのでお気軽にどうぞ。
(なんと生誕100周年なんだとか)
最近は Blueskyでつぶやいているので、良ければフォローしてみてください。
それでは良い一日を。