どうも、ねじまきです。
さっそく10月の振り返りから。ほんと色々ありましたね・・・。
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印象に残った記事まとめ
・トランプが勝利したのは「ポッドキャスト」で若い男性の心を掴んだためだ
ニュースレターやブログでも書いたけど、やっぱりPodcastが大きく影響した米大統領選だったなと。
最大かつ最も説得力のある聴衆(すなわち若い男性)にリーチする最も効率的な方法は、ポッドキャストを通じてなのだ。これに匹敵するものは何もない。
要するに、この比較はリンゴとコカインほど次元が違う。具体的に言えば、ポッドキャストの聴衆は数が桁違いに多いだけでなく、若く、男性が多く、より説得しやすいという点でもはるかに価値が高い。選挙陣営が、まだ決めかねている、あるいは投票するかどうか迷っている何千万人もの有権者を集め、候補者が成功できるように設定された環境で3時間も対話させることができたとしたら?
ポッドキャストは極めて親密なメディアなのだ。文字通り、誰かの耳の中に入り込み、その人が皿を洗っていたり、運動していたり、犬の散歩をしていたりするような私的な時間に寄り添う。そこにいるのは、あなたと相手だけ。広告主がポッドキャストを好むのはこのためだ。聴衆の「これは広告なんだ」という防壁が普段より薄いのだ。
ジョーローガンのポッドキャストを聴いて「あれ、こいつわかってるやん」と思った若者は多いんだろうなと。
→ アメリカ大統領選はポッドキャストが勝敗を左右するのかも?
・マスキュリニティ(男性性)を研究する学者が米大統領選後に語ったこと
共和党は、いわばゼロサム的なアプローチを用いて、男性の苦境は民主党や女性たちに原因があると示唆し、無視されてきたと感じる若い男性たちの心を掴んだと、リーブスは分析している。
このシフト、つまり米国の最年少有権者の右傾化は、今回限りの一時的なものではなく、長期的な傾向になる可能性も示唆されている。
それは同時に、若い有権者からの支持率で民主党の優位性が保たれていた時代の終わりを意味する。
民主党が若い有権者、特に男性の支持を取り戻すためには、これまでのように女性の権利や、大卒者のための学生ローンの免除を強調するだけではなく、高卒の人たちの就職や職業訓練校の学費サポートなどにも焦点を当てるべきだと、リーブスは言う。
ちなみに本日開催されたUFCの会場にもトランプ大統領が現地観戦。
ほんと共和党のイベントみたいになっていたな~。
黒人のスター選手であるジョン・ジョーンズも大勝。
”無視されてきたと感じる若い男性”が勝利を叫べる格闘技。
その相性が良すぎた、というのも理由としてあるかなと。
・音楽から見るパクリとは?大阪公立大学でポピュラー音楽を研究する増田聡先生に聞いてみた | ほとんど0円大学
ロックやHIP-HOP、DTMやAIなど、
ジャンルやツールが変わる度に起きるパクり議論。今一度考えなおしたいなと。
「ある文脈の中で正当性があった文脈が、全然別の文脈に移し替えられて扱われることが増えているように思います。だから、ある文脈の中で敬意をもったオマージュとみなされたものが、別の文脈では盗作とみなされることが起きやすくなっている」
こんにちの人々は間テクスト性に怯えている、と増田先生は話す。つまり「これはパクリになるかも、誰かに非難されるかも」と逆に萎縮してしまっているという。パクリが増えているというよりは、情報過多の環境が発達したことによって、文脈が切り離され、悪い方向で揚げ足取りされることが一般化した帰結なのではないか―。
若い頃に聞いてたバンドの“再結成”はこれからも増えていく気がする。
子どもが成長し手がかからなくなり、ふとひとりで過ごす夜に突然、若い頃に大好きだった音楽を思い出すのです。今、これが起きているのがオアシス世代なのだと思います。彼らの子どもたちはもうティーンエイジャーでしょうから、まさに復活には最高のタイミングです。
未来でも親しまれ人気があるかは誰もわからないのです。同時に、今は誰も気にしていない音楽が、未来では大人気となる可能性だってあります。
「私たちは今何をすべきか?」という問いについて具体的に書かれたエッセイ。
コミュニティーを見つける / 億万長者が管理する中央集権型のSNSへの依存を減らす / 信頼できるメディアを支援する / 地元の図書館や書店を支援する etc…
・・・兵庫県知事選の結果をみて、日本では何をすればいいんだろうか?
・トランプ大統領の就任によって影響を受ける国ランキング
・メキシコはまあそりゃそうか、という感じ。
・日本と中国は思ったより下。(それでも6,7位にランクインしてるけど)
・ドイツは色んな場面で逆風吹きまくりな気がするので 頑張ってほしい。
・ベトナムの貿易がかなり影響受けるみたいだけどなぜ? (偉い方教えて・・・)
Art Of The Month
まずぼくたちは、生き抜くということに目的がある!
たとえ・・・もうだめだということが、わかったようなときにも、一瞬の可能性でもつくりだすんだっ!!この手で!!
楳図かずおさんが死去。
僕は『漂流教室』と『わたしは真悟』と短編ぐらいしか読んだことなかったけれど、
やっぱり偉大な漫画家だったなぁと。
読めてない作品もまだまだあるので、少しずつ楽しんでいきたい。
漂流教室の元ネタであるイギリスの古典的小説『蠅の王』のオンライン読書会やってます。
蠅の王や漂流教室がなかったら『バトル・ロワイアル』は生まれなかったかもだし『カイジ』や『イカゲーム』もなかったかもね、といえるぐらい偉大な作品。
本当にお疲れ様でした。
今月の一曲
『All The Young Dudes / David Bowie』
デヴィッド・ボウイが提供した初期の代表曲。
ゲイアンセムとしての解釈ができたりも。
僕でも弾けそうなシンプルなメロディーなのに、
ここまでエモーショナルにできるボウイってほんとにすごい・・・。
あのペット・ショップ・ボーイズがつい最近カバーを出していたりも。
(PVがものすごくゲイ的なので同志の方はぜひ)
日本でも布袋寅泰がカバーしてたのを今日知ってびっくりしていたりも。
ニュースレターのタイトル「すべての若き野郎ども🧍♂️」はもちろんこの曲から。
今月の一冊
『新作文宣言』
はてなブログで見つけた、「文章を書くこと」についての一冊。
文章は書き手の分身であるけれど、思いのままに操れる子分みたいな、そんな気安い分身なのではない。むしろ気難しい思春期の子どものようなものである。
「わたしたちは、卑しめられた孤独な存在ではないということ、一人の力が多数と交わり あい、多数の力が一人を支えて〈世界〉を築きあっているということ、まさにそのことこ そ、文章を通してわたしたちが受けとる真理にほかならない。
そうそう、東京の東中野に僕の友人が「platform3」という本屋さんを開いたそう。
→ こんな本屋を待っていた、東中野に独立系書店「プラットフォーム3」が誕生
「ねじまき通信を見てきました」というと、安く・・・はならないみたいですが、
たくさん良い本を置いている素敵なお店なので、東京にお住いの方はぜひ。
ねじまきのあれこれ
書いたブログの振り返りなど。
・書いた文字が自動的に消えていく(見えなくなる)テキストエディター
🥊あとがき🥊
アメリカの大統領選・兵庫県知事選と、個人的には頭が痛い結果が続いている。
僕自身も一時期は兵庫県民だったので 言いたいことは山ほどあるけれど、 選挙は「推し活」じゃないんだから・・・とだけ言っておきたい。
民主主義の勢いで勝ててしまう側面と、SNSの拡散やアルゴリズムがかみ合ってしまった結果がこれ。
米大統領選については、
前回までとは違い、トランプ氏の”偉そうな大富豪”というイメージから
”格闘技も詳しく業界人とも仲の良いDude”、というイメージ転換がうまくいってしまったのは大きいと思う。
実際日本にいてもかなり勢いを感じたので、
トランプ氏優勢なんだろうな、と思っていたらやはりトランプ氏が勝利。
あとは、アメリカはまだまだ強さを求める男性社会だということ。
そういや、マイク・タイソンもYoutuberに負けたんだとか。
男の「血を流す闘いが見たい」という欲求は現代でも尽きることはない。
古代ローマの映画『グラディエーター2』も結構ヒットしてるみたいだし。
振り返れば振り返るほど共和党の戦略勝ち、という印象だった。うーん。
これから世界は(そして日本は)はどうなっていくんだろう?
とりあえず今感じたことをこうやって記録しておくことは価値があると信じたい。
そろそろこの辺で。
P.S.
新しい趣味をはじめたくなる秋。
ほとんどの人にとってどうでもいいとは思うけれど、
最近、マジック・ザ・ギャザリングをはじめてみました。(詳しい方教えてください)
最近は Blueskyでつぶやいているので、良ければフォローしてみてください。
Twitterから移行する人、増えてる気がする。
スターターパックも作ってみたのでぜひとも。
→ https://bsky.app/profile/nejimaki.me
本についてのニュースレター、
11月は『蠅の王』、
12月はハン・ガンの『菜食主義者』を
一カ月かけてみんなで読んでいく予定なので、気軽に登録してみてください。
(配信遅れてますですが、今週中には配信します)
米中貿易摩擦の結果ベトナムからアメリカへの輸入が増えたようで、かなり貿易黒字(アメリカにとって赤字)らしく、それが危ないんじゃね?ということのようです!
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/NLN6KRE5CNJFZEWCTHW2D33REQ-2024-03-13/