どうも、ねじまきです。
ちょっと遅れての配信になりますが、12・1月の振り返りをざっくりと。
印象に残った記事振り返り
今月はちょっと懐古的な記事が多くなった気がする、というか
2024年を予期するような、そんなテーマで記事を選びました。
2016年の記事だけれど、最近読んで響いたので載せておきます。
誰にも見せるつもりはないけれども、誰かに話したい、王様の耳はロバの耳みたいな、そういう、個人のささやかなブログ。自分はそういうものがみたい。それが唯一みれる媒体がインターネットだったんだけれども、(ほかの書籍とかだとどうしても他人に見せたいという自我が出てきてしまう。文学フリマでも時々いいものがあるのだけれども、やっぱり、エンタメ色というか『見る人の目』を意識したものになってしまう)それは、もう失われてしまったのだなあ、と思った。
この記事が書かれたころよりSNSも断然に悪化しているので、
いわゆるはてなブログの「純日記」や
「しずかなインターネット」が今流行っているのがすごく理解できるなと。
・日本生まれの「ジャズ喫茶」が、この時代に世界中へ広まっているワケ
京都は学生の街なので、歴史ある良質なジャズ喫茶が点在している。
「ジャズスポット・ヤマトヤ」「ザックバラン」あたりにはたまに友人と行くんだけれど、週末ならいつ行っても外国人観客がいるぐらいなので、世界の注目が集まっているのはホントらしい。
「私たちが訪れた店の多くがなくなってしまいました。オーナーも歳をとり、客もまた歳をとります。ジャズ喫茶はあまりお金がないから、閉店したらもうそれで終わりなんですよ」
いつまでも続いてほしいジャズ喫茶。京都に来れられる方、どこか案内しますよ。
これも古い記事(2015年)だけど、こういう個人のブログも紹介していきたい。
好きなこととか楽しむことっていうのは、他人からしたら「なんでそんなめんどくさいこと?」って感じのものだったりする。
うちの車は実にめんどうだ。とにかくめんどうである。なぜってすぐにこういうことになったりするから。
結局めんどくさいと楽しいって紙一重だったりするんですね。めんどい仕事も嫌いだけどまあたいていいつも仕事ってのはめんどい。でもめんどいがゆえにおもしろかったりする。めんどいのが好き。しょうがない。はい。
・「いにしえの00年代のインターネットへの憧れ」はわかる気がする
「当時のインターネットは良いことづくめじゃなかった」
という一面にも触れていて良い。
あらゆる知識やアーカイブに無料でアクセスできると同時にあらゆる知識やアーカイブを無料でアップロードしていくという、資本主義の論理とは異なった論理に基づいて多くの人が考え、行動していた。
だから語り継いでいきたいですね、00年代。
いい増田。”古き良き音楽”が集まっていてプレイリスト作りたいぐらい。
「上海ハニー」とか「葉っぱ隊」とか「LOVEマシーン」が思い浮かんだ。
・オフラインは”新しいオンラインである”(英文記事)
インターネットについて書かれたニュースレター。
SNSが崩壊していく中、人は現実に活路を見つけていくのかも。
自分も今年は色んな人に会えるようにしたい。
インターネットに接続するのが当たり前な現代、
どこかにアナログな部分を持つ意味が、より大切になってる気がする。
「趣味のインターネット、業務のインターネット」でもそんなことが書いてあった。
話を戻すと、私自身は「人類はHTMLを手打ちしろ」から、さらに数年ぶん老成して、そもそもインターネットが出口であるという必要がないよなと思うようになった。たとえば私はYouTubeで筋トレの動画ばかり見てるけれど、別に私の筋肉がどうなっているかは、わざわざネットに書く必要はない。ただ自分の体が健康になれば、それが結果である。
ねじまきブログ振り返り
2023年12月~2024年1月に書いた記事をいくつか。
・ゲイの柔道サークルに行ってみたり、友人のイベントに参加したり。
・"クラフトインターネット"という古き良きウェブへの回帰運動に期待している。
今月の一曲
『The Village Green Preservation Society / The Kinks』(1968)
ザ・キンクスのコンセプトアルバム『ヴィレッジ・グリーン』の1曲目。
(この”Village Green”は 「村の緑」というよりもイギリスの古い村落に特徴的な共有緑地のことなんだけれど細かいことは置いておいて)
Preserving the old ways from being abused Protecting the new ways for me and for you What more can we do?
「古い慣習を虐待から守る
新しいやり方を守る、私とあなたのために
これ以上何ができる?」
イギリスの田舎の喪失、ノスタルジー、記憶、保存などがテーマのこのアルバム、
今のSNSの崩壊と古き良きインターネットへの懐古にぴったり重なるなと。
この曲はレイ・デイビスが24歳の頃書いた歌だそうで、とんでもなく天才だ・・・。
バンド自身もこのアルバムの売り上げは期待しておらず、
「決して古くならないものを作りたかった」という意志を崩さなかったんだとか。
ヒットしなくても、良いものを作ればずっと聞かれ続けるという好例。
「この世界は大きくて、ワイルドで、半分狂っている」
・・・なんて歌詞もあったり、今の時代でも十分に響く一曲かと。
英国バンドであるビートルズ・ストーンズ・フーと比べるといくぶん影が薄いけれど、キンクスがいなかったらブラーもザ・パルプもいなかっただろうし、
英国ロックへの影響力はほんとうに大きい。
若い人は1回聞くだけでは、60年代の古い録音に耳がついていかないかも。
…でも4,5回 聞けば「僕らは”村の緑を守る会です”」と 独りでに歌い出したくなるはず。
これほど充実した3分間はなかなかないし、
古き良き音楽を最近聴いてない方はぜひとも。
僕もノスタルジーに浸りつつも、古き良きインターネットを”保全”していきたいし、新しいインターネットも開拓していきたい。
しずかなインターネット
最近話題の「しずかなインターネット」はじめました。
など 書き散らしのエッセイをちょこちょこ書いてます。
Art Of Month
Aheneah という、ドット絵アートを街に拡げていくポルトガル出身のアーティスト。
今月の一冊
『沈黙の春』を書いたレイチェル・カーソンが最後に書いたエッセイ、
今さらながら読了。2023年最後の一冊に読めてよかったなと。
「もしこれが、いままでに一度も見たことがなかったものだとしたら? もし、これを二度とふたたび見ることができないとしたら?」
自然にふれるという終わりのないよろこびはけっして科学者だけのもので はありません。大地と海と空、そして、そこに住む驚きに満ちた生命の輝きの もとに身をおくすべての人が手に入れられるものなのです。
新潮文庫の2023年版を買ったのだけど(この表紙じゃないやつ)
神経科学者や童話作家たちのあと書き
「わたしのセンス・オブ・ワンダー」もすごくよかった。
数時間で読めるボリュームだし、値段もお手頃なのでおすすめです。
⛄あとがき⛄
最後に告知をひとつ。
個人サイト「マイクロブログでねじを巻け」をつくりました。nejimaki.meです。
好きなものを集めた「トップ10リスト」が見ものだったり?
ここでしか読めないエッセイも書いていく予定なので、ブクマして頂ければと。
あとは、誰でも書き込める無料BBSも設置。
ニュースレターに購読している人が匿名で感想を書いたり
好きな音楽とか、読んでる本とか、雑談とかを話す場なので、
自由に”カキコ”してみてください。
毎回ゆるく拝読してヒントいただいています。今回の視点とくにグッときました。これからも情報期待してます(そういう姿勢がインターネットのいけないところか)