どうも、ねじまきです。
先月「詩を読んでみよう」と書いたので、詩に関する話を少し。
小学生の頃、教科書にでてくる詩はわりかし好きだったのに、
いつから自分の詩に対して苦手意識が生まれたのか。
ふと考えてみました。
・・・ロードオブザリングの原作である『指輪物語』だ、これは間違いないですね。
何しろ、原作『旅の仲間』のパートだけで 39篇も詩が出てくるらしい。(ひえー)
当時頑張って読もうとしたものの、突然挿入されてくる詩がよく理解できず、挫折した経験があります。
今思うとハリーポッターと同じテンションで読む作品じゃなかったですね笑
2022年こそは、Amazonのドラマ版にむけて原作をつまみしようかなと思ってます。
【2021年10月厳選ニュース】
今月読んだニュースやトピックを5つほど紹介していきます。
まずは時事ネタ(?)から。
●英ウィリアム王子、宇宙旅行を批判 大富豪は地球を救うことに注力すべきと主張
14日にポッドキャストで配信された英BBCの番組「ニュースキャスト」でのインタビューで、同王子は宇宙旅行へと殺到する現状に言及。「我々は、世界で最も偉大な頭脳と知性は、移住するための別の星を見つける試みではなく、この惑星を修復する試みに充てる必要がある」と述べた。
これはでも難しい問題。
今のところ莫大な資源を燃やして宇宙に行くしか方法はないのですが、
環境保全のために宇宙開発を止める、というのもなんか違う気がしますし。
ウィリアム王子は熱心な環境保護活動家だそうで、
皇族の方がこういった発言をすること自体はいいことかな~と。
“現段階での「宇宙旅行」は贅沢品だからな。”
というはてなブックマークのコメントがあったのですが、
「確かに」と思う反面、
宇宙開発で付随の技術もかなり進歩してるのでなんともいえないところ。
こういう話題がテレビやラジオでなく、ポッドキャストというメディアから出てくるというのも面白い時代ですよね。
●どうしてだろうと
「詩」に関する体験がないか自分のライフイベントを振り返ってみると、
めちゃんこ無理をしていった、さいたまスーパーアリーナでの
アイルランドのロックバンド、
U2のライブ「The Joshua Tree Tour」を思い出しました。
開演前に、世界の詩の一節をスクリーンに映しだす洒落た演出の話。
ウィリアム・ブレイクの「経験の歌」や、
ホイットマン「草の葉」など有名な詩はもちろん、
宮沢賢治の「雨ニモマケズ」、萩原朔太郎の「小出新道」、松尾芭蕉の「秋の月光」、和泉式部、紫式部の詩etc…がスクリーンに映し出されました。
まど・みちお さんの「どうしてだろうと」が
巨大なスクリーンに流れてきた瞬間の驚きといったら。
「どうしてだろうと」
まど・みちお
どうしてだろうと
おもうことがある
なんまん なんおくねん
こんなに すきとおる
ひのひかりの なかに いきてきて
こんなに すきとおる
くうきを すいつづけてきて
こんなに すきとおる
みずを のみつづけてきて
わたしたちは
そして わたしたちの することは
どうして
すきとおっては こないのだろうと…
文字だけで書くと陳腐に思える演出も、
U2の存在と共にをぐっと迫ってくるという。
あれは忘れられないな。
2021年のノーベル平和賞を、
フィリピンのジャーナリスト、マリア・レッサ氏とロシアの記者が受賞。
ノーベル平和賞にジャーナリスト、というのは異例だそうで、
逆説的に「報道の自由」が脅かされているのかが浮き彫りになった瞬間だったと思います。
これまたU2のライブが絡んでくるのですが、(しつこくてすみません)
ライブ中に世界で活躍する女性をとりあげた演出中に、
このフィリピンの記者も登場していたんですよね。
日本のライブだと与謝野晶子やオノヨーコはもちろん、
伊藤詩織さんや #kutoo の石川優実さんなんかも称えていました。
愛と平和を暑苦しく語れるのは、見習いたいな、といつも思います。
(・・・ちなみにU2もノーベル平和賞の候補と噂になった時期があったり。)
●Amazon、「Kindle ダイレクト・パブリッシング」で紙書籍の出版が可能に 誰でも手軽に紙書籍を販売できる
これけっこうすごくないですか?
どこまでの質が担保されているのか次第ですが、
個人レベルの出版ならこれはありかも。
講談社とアマゾン、直接取引を開始へ ... - 朝日新聞デジタル
そういや、あれだけ徹底抗戦の姿勢を見せていた
講談社がついにアマゾンと手を組むことに、というのも大きいニュース。
●「LGBT」から「LGBTQIA+」へ、言葉が長くなってきた理由 | ナショナルジオグラフィック
アメリカで10月はLGBT月間、ということでこの記事を紹介。
ジェンダーをあらわす言葉の歴史についてざっくり書いてあるのでおすすめです。
しかし、現在の頭文字を構成するもうひとつの言葉「トランスジェンダー」が受け入れられるまでには時間がかかった。トランスジェンダーの人々は歴史を通じて存在していたが、この言葉が生まれたのは1960年代になってからだ。
米国の学術機関である全米アカデミーズの2020年の報告書には、「どの言葉も完璧ではなく、完全に包括的ではありません」と記されている。「個性の美しさとは、自己表現や個人の選択、恋愛の選択がさまざまな形で現れるものです」
僕自身はゲイという枠組みに一応は入っていますが、
自分でもいまだに自分のジェンダーがわからなくなるときが
よくあるので難しいもんですね。
【今月の一曲】
アレフガルドにて / すぎやまこういち
ブログでも軽く紹介したのですが、
ドラクエの作曲家としても有名なすぎやまこういちさんが亡くなられてしまったのでこの機会に紹介したいと思います。
やっぱ僕ら世代もドラクエですよね。
「広野を冒険してるな」感がすごいので、
ゲーム好きでない方にも、ぜひとも聞いてほしいなと。
とにかくお疲れ様でした。
ドラクエ12ほんと楽しみにしてます。
・・・(ちなみにドラクエ11まだクリアできてません)
【今月の一冊】
今月は詩集をいくつか読むぞ、ということで
イギリス詩人、ジョン・キーツの詩集をざっと読んでみました。
その中で個人的に気に入った「夜鶯によるオード」から
好きな部分を紹介します。
おお 一杯の葡萄の酒をこそ、永の歳月
深々とと掘る大地に冷やしおかれ、
味わいに、豊穣の女神 里曲の緑 鄙の踊り
プロヴァンスの歌 陽灼けせる快活な歓びの顕ちくるもの
「夜鶯によるオード」 二節目
『キーツ詩集』(宮崎雄行 編)より
まぁなんと美しい調べ! (・・・とよくわからず言ってみました)
まさに安ワイン飲みながら夜にこのニュースレターを書いているのですが、
いつもより美味しく感じるので、いい詩に違いありません。。
とまあ真面目に感想を書くと
背景などを知らずに100%理解できなくとも、
案外その美しさだけでもわりかし楽しめた気がします。
英語はもちろん、日本語訳の解釈もすげーなと思いながら読んでました。
今月の一冊、詩に関連するものとして
2021年本屋大賞 翻訳小説部門 第1位を受賞した
『ザリガニの鳴くところ / ディーリア オーエンズ作』
を紹介しようと思ったのですが、
オーディオブック版で耳で聞いたので、引用ができないため却下。
「詩」がひとつのテーマになっている作品なので、
沼地の自然に興味のある方はそちらもぜひ読んでみてください。
●ツイート・オブ・ザ・マンス
(^^
「地味ハロウィン」、個人的には今年これがNo.1。
【新しく知った言葉/クールなモノ】
今月新しく知った言葉を5つ。
セキュアドロップ | DC-3 | wayward | 左回りの法則 | アスレジャー
(気になったものがあればググってみてください)
Podcastあれこれ
ポッドキャスト番組「文学ラジオ 空飛び猫たち」さんにもゲスト出演させて頂きましたので、よければ聞いてみてください。
空飛び猫たちさんの方でももちろん収録。
前回紹介したポールオースターの『ムーン・パレス』について語ってます。
次回はひさびさの一人回収録となります。
お楽しみに 。
🗳️あとがき🗳️
2021年10月31日本日は衆院選。
日本の将来を左右する一日といっても過言ではないので、
しっかりと自分の意見を政治に反映させましょう。
期日前投票に行きましたが、
京都の会場でも、いつになく若者の姿が多かった気がします。
お便り・感想・相談は
nejimakiblog@gmail.com か このメールにそのまま返信、
もしくは Twitter「 #ねじまき通信 」か DMでお待ちしてます。
(もちろんお返事させていただきます!)
ニュースレターの登録はこちらより。
過去のアーカイブはここで読めたり。
よければ以下のフォローもよろしくお願いします。
●ブログ「世界のねじを巻くブログ」
●Podcast「ねじまきラジオ」「ポッドもっとニュース」
●Twitter 「@nejimakiradio」