どうも、ねじまきです。
日本で唯一のスロベニア料理を京都で食べてきました。
豚タンと大根の和え物だったり、蕎麦粉のパイだったり。
どれも絶品で一口ひとくち友人と唸りながらの最高のひととき。
・・・話は少しとびますが、
スロベニアの選手団はパラリンピックの前合宿として
福井市で練習をしたそうです。
なぜかというと、福井市は越前そばで有名だからとのこと。
四国地方ほどの大きさの国なのに、日本よりソバの消費量が多いんだそうです。
てっきり蕎麦って日本か中国のものかと思ってましたが、
ヨーロッパでこんなに蕎麦がたべられてるってなんだか不思議ですよね。
・・・と今月からニュースレターの冒頭に
落語の「まくら」風の短いエッセイを書くことにしました。
【2021年9月厳選ニュース】
今月読んだニュースでおすすめを5つほど紹介していきます。
まずは時事ネタ(?)から。
●ベン・ウィショー、次の007について語る「ゲイの俳優が演じれば非常な進歩」
007の最新作がようやく公開されました。
父がかなりの007のファンなので、ひさびさに親と映画を見に行きました。
いつも通り、冒頭から女性がが来て、寝て、去って、疑心暗鬼があってというような、いつものボンド映画でしたが、3時間バッチリ楽しみました。
今作でダニエルクレイグの007はおわり、ということで
話題になるのは「次のボンドは誰だ?」という話。
多様性が叫ばれるなか、
美男の白人男性が白人美女といとも簡単に結びつき・・・
という話は正直時代遅れ。
007の場合はその様式美が魅力でウケていたのですが、
もう流石に厳しいでしょう、というのが世間一般の意見だと思います。
ということで次回作は
アフリカ系ブラックなジェームズ・ボンドになる、だとか
初の女性主人公な映画になるだとか
ゲイのボンドが、という話もあったり。
というか、白人じゃなくなるだけで、
あらたな葛藤が生まれてストーリーに深みが出そうです。
・・・それにしても3時間はケツが痛かった。
●香りをネットにアップできるようになったら| はてな匿名ダイアリー
僕は以前から”におい”にオブセッションがあるのですが、
ようやくニュースレターでも嗅覚について触れられるときがきました。
香りをネットにアップできるようになったら、というポストで
・ネットショップでの香水やボディクリームなどの売り上げが上がる
・ゲームやドラマの世界が広がる
・自分の匂いを売る未成年が現れ問題に
・ダウンロードAVのおまけになんらかの匂いがつく
と書かれていてコメント欄も含めSF小説的で面白いなと読んでました。
僕も以前に
スマホに「鼻」という香りセンサーがついたら、世界はどう変わるのか
という記事を書きましたが、
・インスタグラムの匂いバージョン
・においで通知
・音楽を鼻で楽しめるように
・賞味期限チェック
など勝手に想像していて、
まだまだできることってたくさんありそうだな、と。
匂いだけででコミュニケーションする動物って少なくないので、
人間にも嗅覚的なポテンシャルはあるんじゃないか、
と僕は信じてます。
世界一周旅行で嗅いだ"におい"の思い出 | 世界のねじを巻くブログ
昔教科書で読んだことも多いはずの、
茨木のり子さんのあの詩。
とあるきっかけで何十年振りかに目にすることになりました。
1分もかからず読み終える内容ですが、
心にずしっとくる内容ですよね。
自分の感受性ぐらい
自分で守れ
ばかものよ茨木のり子詩集「自分の感受性ぐらい」(1977年)より
イギリスでは不景気など、世間が重くなるほど、詩集が売れるそうです。
もちろんコロナ禍も例外ではなく、若者も詩を読む人が増えているとのこと。
僕は音楽の歌詞はともかく、
あまり詩集は読まないのですが、
せっかくの秋なので10月に何か読もうかと考えてます。
ベッドのお供に一日数編ゆっくりと。
おすすめの詩集があれば、ぜひDMかメールで教えていただければ幸いです。
●アマチュア宇宙飛行士4人乗せ、打ち上げ成功 スペースXの宇宙船
これ何気にすごいニュースですよね。
「インスピレーション4」と命名されたこのチームは、1人の富豪と3人の「一般市民」からなる。今後3日間にわたって地球の周回軌道に乗り、科学実験などを行う予定だ。
NASAの職員でもなく大富豪でもない民間人も宇宙にいける時代。
僕自身は宇宙にいけないとしても、
映画『ガタカ』のように髪の毛の束を持って行ってくれる人がいないかなぁ
と思ったりしてます。
(ガタカの映画はほんとおすすめです。
こういう運命に抗う系のストーリーに弱くて・・・。)
宇宙トークは好きなので、今後も宇宙ネタは書いていきたいですね。
株式会社はてな は京都の企業なので応援する意味も込めて。
インターネットってほんとにテキストだけでも楽しめるコンテンツが
あちこちに埋もれているので、やめられません。
昔のネット記事でもいいので、
なにか面白いものがあれば、DMいただければねじまきが次月紹介します。
●How TikTok Serves Up Sex and Drug Videos to Minors | The Wall Street Journal
今回の英語記事はティックトックのアルゴリズムに関する話題。
TiktokがユーザーをいかにしてRabit Hole に追い込むかという内容です。
Tiktokに限らず、
Youtubeなどその他ビッグテックのアルゴリズムも問題視されていて、
「お母さんが陰謀論にハマってしまった」というのもよく耳にするよう時代。
見たいものが次々と出てくるアルゴリズムはほんとすごいの一言なんですが、
もちろん便利なものにはダークサイドがつきもの。
結局、”大企業に操られる僕ら” という構図はいつの時代も変わらずで、
現状の仕組みだと、より過激なものに誘導されるのは仕方ない気がします。
もちろんその方が視聴時間が増えるから、だとは思うのですが、
何かしらアルゴリズムの見直しが必要なのではないでしょうか。
(月の宮殿というタイトルに絡めてうさぎ(Rabit-Hole)の話題にしてみました。)
【今月の一曲】
PUFFY -「これが私の生きる道」
デビュー25周年を迎え、久々に新作アルバムを出したパフィー。
ひさびさに聞きましたが、パフィーの2ndめちゃくちゃいいですね。
The Whoの『無法の地帯』やビートルズの『デイ・トリッパー』、(他にはThe Byrdsかな?)を
ほぼそのまま拝借したような曲にも関わらず
このユルい曲が出来上がる奥田民生の才能はほんとすごいなと思います。
もえてる私達は いい感じ
生きている あかしだね 世の中が すこし見えたね
歌詞もいいのよね~
アニメ化され、アメリカ・ハワイでも絶大な人気を誇ったパフィー。
その流れはCHAIにも受け継がれているんだな、と
フジロックのライブをみてしみじみ思いました。
【今月の一冊】
9月はPaul Austerの作品を紹介。
『ムーン・パレス / ポールオースター作・ 柴田元幸訳』
いわずと知れた代表作ですね。
それは人類がはじめて月を歩いた夏だった。そのころ僕はまだひどく若かったが、未来というものが自分にあるとは思えなかった。僕は危険な生き方をしてみたかった。 位置14
という書き出し。
「太陽は過去であり、地球は現在であり、月は未来である」 位置6748
ピンクとブルーの文字が 煌々 と燃えて、MOON PALACEという言葉を書き出していた。それが通りに面した中華料理店の看板であることはすぐにわかった。 位置403
NYでの911テロから20年、
偶然このタイミングでニューヨークに関する本作を読むことになりました。
911のアメリカ同時多発テロを描いた作品を振り返る | 世界のねじを巻くブログ
この小説ではあらゆる偶然がストーリーをすすめていくのですが、
ご都合主義な部分も含めしっかり楽しめる一冊でした。
・911テロから20年
・Saku Yanagawaさんのラジオでシカゴカブスの話題を聞いたり
・民間人が宇宙へ行った月
・この本がきっかけでとあるポッドキャスト番組とコラボ収録することに(10月末配信予定)
・個人的にNYTimesの購読を始めた(偶然NYtimesが本にも出てきます)
こんな月に『ムーン・パレス』を読むというこの偶然の結びつき、
こじつけといえばそうなのですが、
個人的にはなんだか運命めいたものを感じました。
あと本作は、柴田元幸さんが日本語翻訳大賞をとられた作品でもあります。
実は数か月前から、毎月ひとつ何か翻訳するという試みをしているのですが、
英文を比べつつ、翻訳というものについても改めて考えさせられる一冊だったりも。
偶然は偶然ではなく、必然そのものなのではないか。
そんなことを思わせてくれる一冊でした。
●ツイート・オブ・ザ・マンス
最近「やりたいことリスト」を放置気味だったんですが、
もう少し頑張ってみようかな、と思いました。
コロナ禍でもいろいろできることはありますしね。
20代最後の一年なので、なにか変わったことしたいなぁ、と思ってます。
※追記:
→ 20代最後の一年をどう過ごすか (+ やりたいことリスト)
【新しく知った言葉/クールなモノ】
今月新しく知った言葉を5つ。
ペイガニズム | イーサリアム | シリアスフィクション | 報復性夜ふかし | フェムウォッシング
(気になったものがあればググってみてください)
Podcast番組『音の壁ラジオ』
9月より音楽系ポッドキャスト番組「音の壁ラジオ」をはじめました。
・おすすめの新曲
・隠れた名曲
・歌詞のゲイ的解釈
・曲が作られた背景
など音楽をいろんな視点でお届けする番組。
音楽好きの人はぜひSpotifyで聞いてみてください。
第一回目はラジオに関する名曲、
ブルース・スプリングスティーンの「Radio Nowhere」を紹介。
~あとがき~
なんだか過ごしやすい季節になってきましたね。
今月は「となりのサインフェルド」がNetflixで配信されたので
少しずつ見ていこうかなと思ってます。
昔はよくわからず挫折したアメリカンジョークも、今ならわかるかも。
あと最後にいうことがあるとすれば、10月は読書の秋。
秋の夜長に、読書や詩集、一緒に楽しみましょう。
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