どうも、ねじまきです。
ちょっと遅れての配信になりますが、10月の振り返りをざっくりと。
印象に残った記事振り返り
Meta社に社名変更した「メタメタにしてやんよ」の頃からほぼ二年。
ついに新しいVRゴーグルを発表。
VR・ARは今のところあまり経済的には成功せず叩かれがちだけど、
なんだかんだMeta社はうまいことやっていくんだろうなと個人的には予想してたり。
このメタバースでの対談デモも凄かったしね。
・ラスベガスにオープンしたMSG SphereでのU2のライブ
SNSで既に目にした人が多いかもだけど、これ抜きには語れない10月だった。
ラスベガスにできた世界最大の球体ホールにて、
U2のこけら落としコンサートが開催。
AIを駆使した映像や、五感を刺激する仕組み(風や水や匂い)など、
現実世界に仮想現実な世界を再現するMSG Sphere。
「ホンモノより良いもの」ってまさにこのことかも。
これも抜きにして10月は語れないし、どう触れていいかわからないけれど、
ひとつブログ記事を紹介しておきmさう。
その均衡した状況が破られたのは何と言ってもロシアとウクライナの戦争だったと思う。両国とも文化水準は高かったし、今までの紛争とは話が違っていた。「アラブ地域だから」という妙なバイアスが通用しないものだから、世界は緊張したが、どうせすぐに鎮静化するだろうと思っていた節もある。ところが、状況はもう2年も継続しつつあり、だんだん「戦争が普通にある世界」に人々が慣れ始めた。
そこに、イスラエルとハマスの戦争状態が発生した。まさにアラブ、である。ただ、イスラエルは支援している国を見ても分かる通り、西側の先進国の象徴のような存在であり、しかも宗教が大いに絡んでいて日本人は理解することが難しい。単なるイスラム圏のいさかいという話では済まない、大きな問題が顕在化してしまったと言わざるを得ない。
デジタルは人々の気持ちの伝達を促進し、世界がわかりあい一つになる、みたいな思想はもう頓挫していると思う。むしろわかりあえないことが、わかってしまった。
・・・結論は行き過ぎな気もするけれど、気持ちはとても理解できる。
・自然の見え方が変わるかも。世界中から集まった幻想的な写真たち
Nature TTL Photographer of the Yearの受賞作たち。
どれも現実とは信じられないぐらいすごい。
・想像を超えたディズニー建築12選(英文記事)
磯崎新さんの建築もあったり。古い建築でさえ、どれも”Wow”を越えている。
・Google Pixel8が発表
「ベストテイク」をそれぞれの顔で一番映りのよい画像を選べるという機能。
“リアル”という概念がガラッと変わることもあり賛否両論あるけれどこれはすごい。
(前から思ってたけどフワちゃんをPixelのCMに起用した人すごいなと。ケシテヤルノサっ)
他にもエンタメでいくと、
ベセスダ社から『Starfield』という大作SFゲーム、
任天堂から『スーパーマリオブラザーズワンダー』が発売されたり、
10月は「現実を越える」というのがキーワードだったように思う。
今月の一曲
『Even Better Than The Real Thing / U2』
「ホンモノより良いもの」というタイトルが今の時代に響く1992年の一曲
AIパートナーを描いた映画「her」の主題歌にしてもいいぐらい歌詞がハマる。
U2のMSGスフィアでのラスベガス公演では、
AIで画像生成した曼荼羅のような映像を球体ディスプレイ全面で表現。
現地で見ると会場が浮き上がるような感覚を味わえるのだとか。
「皆 病んでる~」と歌うミスチルの「everybody goes ~秩序のない現代にドロップキック~」イントロは、この曲を参考にしてると思います。たぶん。
・ユニコーンアルバム『ええ愛のメモリ』もAIボーカルがすごかった。
初期の奥田民生をインプットに生成したAI声もほぼ違和感なく、本物以上のクリエイティブは初めて感じたかも。過去の名曲「Maybe Blue」を知っているファンならこの凄さがわかるはず →「ネイビーオレンジ」
・ビートルズの「Now and Then」もAIの技術を活用したThe Beatles最後の新曲。
Art Of Month
・杉本博司の「本歌取り」展が、白井晟一の設計による松濤美術館で開催中。
杉本博司《宙景001》2023年 杉本表具 手前には東大寺伝来の天平古材の上に置かれたギベオン隕石。小田原文化財団蔵 ©Sugimoto Studio
すごい。手前を隕石を置いてあれこれ宇宙を想像させるというね・・・。
日本庭園の「見立て」の手法を応用したそれ。
今月の一冊
・『現実とは?脳と意識とテクノロジーの未来 / 藤井直敬』(ハヤカワ新書)
“現実とは何か?”という問いに、
メタバース専門家や言語学者、能楽師などが答えていく一冊。
「VRもARも、本人が現実と思えばそれが現実ですよね。」
「デジタルだけを並べてもリアリティは生まれない」
“俳句が脳のAPIを叩いている”
“VRは新しいドラッグである“
と、どれもぶっ飛んだ内容ばかりで、ハヤカワ新書の中でも特におすすめの一冊。
これからはやっぱり“人間臭さ”を出していくこともやっぱり大切なんじゃないかと。
ねじまきブログの振り返り
最近書いた記事をざっと。
・ニューヨークタイムズのギフト機能を使ってよかった記事を振り返る
🎃あとがき👻
ハロウィン目当て、ではないのですが友人とUSJに行ってきました。
8年ぶりのUSJだったけれどマリオやっぱりすごかったな。
土管に入りピーチ城を出て現れたマリオの世界ったら・・・。
“Even Better Than The Real Thing“な時代になにができるか真面目に考えねば、と切実に思う10月でした。
スレッズで普段の日常をちょこちょこつぶやいているので良ければどうぞ。
おすすめのニュースレターを紹介しているFine Letter.も来週配信予定です。