どうも、ねじまきです。
色んなものに追われつつ、ようやくのニュースレター配信。
2024年4月の出来事をざっくり振り返ろうかと。
映画『悪は存在しない』つながりで、まずはこの記事から。
・濱口竜介「AIが映画を作りはじめても、私のやることは変わらない」
「恐らく今後5、10年で、一般の観客や視聴者には現実を撮影した映像と、AIが作った映像の見分けはつかなくなるところまで行くと思います。それはつまり、ニュース番組の映像なんかもその信用度が極端に下がるということで、そのときに社会全体がどうなっているかは予想できません。ただ、基本的に自分がやることはあまり変わらないと考えています。カメラを使って、現実を撮ります。理由はそれが楽しいからです。AIに作ってもらっても、それほど自分は楽しくないだろうと思います。AIに自分の代わりにスポーツをやってもらおうとは思わないですよね。それと同じです。商売にならなければ、趣味としてやっていくということです」
主体的に創作活動を守ることがいかに重要か、あらためて考えさせるインタビュー。
ちなみに『悪は存在しない』、ほんとによい映画だった。
僕が観ようとした映画館「出町座」はまさかの満員御礼で、
あわてて烏丸の「京都シネマ」まで見に行った。
評判もよくて、ちゃんとお客さんも入っているようで嬉しい。
・自然の中で過ごすと本当に「時間がゆっくり流れているように感じる」という研究結果
こうした環境による時間感覚の変化は、その瞬間だけでなく、過去や未来の感覚にも影響を及ぼし、自然の中で過ごすことは思考の焦点を目先の物事から将来的なニーズに移す役に立つとのこと。これにより、人々はより長期的な視点で人生を見つめ直すことができ、行動に優先順位を付けて、長期的な目標を達成することができるそうです。
もっと自然に浸る時間を作りたい。
以前ポッドキャストで紹介した『Nature Fix』の本によると
「1ヶ月に5時間、つまり一回に30分程度を週に2回」程度自然の中に身を置くと
メリットを感じられるらしい。
『悪は存在しない』をみて「山に行かねば」とふと思った。
それこそ今年の冬こそは、奈良の洞川温泉に行って癒されたいのよね。
・【2024晩冬・京都】アンティークとコーヒーと美味いもの巡りの京都ひとり旅2泊3日
京都の旅行記、京都市民の自分でも楽しめる。
レバノン料理屋さんの〈汽 [ki:]〉は前から気になっているんだよな。
来月落ち着いた頃に行きたいなと。
以前も紹介した96歳の方のブログ。
三大奇景、どれも貴重な話ばかり。
2番目の広島原爆の時は、海軍兵学校の生徒であり、朝の自習時間、丁度8時15分に、突然窓がピカッと光って閃光が走り、何だろうと思ったら、次の瞬間のドンという強烈な響きが起こり教室が揺れる感じがした。
まさに原爆は”ピカドン”なのである。戦後も長らく夏になって、むくむくと空高く上がっていく入道雲を見ると、つい原爆を思い出してしまうのがどの位い続いたことであろう。
『オッペンハイマー』の裏にはこういうことがあり、
それを経験した人がまだご存命なのはなんとも不思議なものだなと。
・現在の文化戦争は「人間 VSアルゴリズム」である(English)
根本的な問題は、誰もが利用できる情報が多すぎるということ。
なので人がチョイスしたニュースをある程度のボリュームでまとめたニュースレターは意外と需要あるのかもね。
・親切な見知らぬ人にオンラインで容姿を評価してもらうという挑戦(English)
Redditでの「外見についてコメントをもらえる」というコミュニティに関する記事。
率直なアドバイスをもらえる場があるというのは確かにありがたいし、
悪は存在しない、良いインターネットだ。
ねじまきのあれこれ
個人サイトのランダムページを作りました。→ 「🎲を振ってみる」
Art Of Month
・『ヤマノミの闘い / ラウディア・アンドゥハル』
ヤノマミは、奥アマゾンに居住する先住民族のこと。
長い間、独自の文化・風習を守り続けてきたけれど、
アマゾンの森林破壊による被害を直接受けているらしい。
彼らの権利と主権を守るため、およそ50年間にわたって活動をともにし、撮影してきたアーティストによる作品群。
キョウトフォニーという音楽イベントのおかげで知ったけれど、
地球の裏側にこんな世界があるとはね。
今月の一冊
『ナショナル・ストーリー・プロジェクト / ポール・オースター』
ポール・オースターがラジオであつめたアメリカ人の生の声を書籍にした一冊。
家族、戦争、ドラッグ、コメディ、警察、クリスマス、グレイハウンドバス・・・。
どの話も率直にアメリカの一市民の声あらわしていてほんとに良い。
どんなにちっぽけな部屋にも漂う大きな空虚を埋められるのはラジオだけなのだ。
私は完璧であったことはありませんが、私は現実なのです。
「海外文学ってちょっと抵抗がある」という方にも間違いなくおすすめできる作品。
1編数分で読める短さなので、Youtubeを見る暇があるなら、
アメリカ人の生の声の記録を読んでみるといいかも。
本好きの方でも、スタッズ・ターケルのドキュメントが好きな方に特におすすめ。
ちなみに、僕は現在小説・エッセイ集みたいな本を書いているところだったり。
タイトルは随分前から決まっていて『エブリシング・カウンツ』という題。
いつ頃正式に公開できるか、どういう形でお届けできるか、
まだまだ未知数なところではあるけれど、
とりあえず、8月ぐらいには少しずつお届けできるようにしていきたいなと。
・『ムーンパレス / ポールオースター』にまつわる場所・作品・エトセトラ
今月の一曲
『Illusion / Dua Lipa』
デュア・リパの新アルバム『Radical Optimism』
「過激な楽天主義」というタイトルの通り、
その中の一曲「イリュージョン」なんか、明らかにカイリーミノーグっぽい曲で、
2024年のゲイ・アンセム間違いなしだ!と最近リピート再生してます。
In the end,
Those things just don't last
And it's time
I take my rose-coloured glasses off
Now I'm grown
I know what I deserve
I still like dancin' with the lessons
I already learned
SNSの混乱やAIが生み出すフェイクニュースへの言及なのかも、
と取れる歌詞も興味深い。
先行配信された「Training Season」や「Houdini」なんかも楽しいのでぜひとも。
悪は存在しないぜ、と「過激な楽天主義」を貫くの姿勢も
この混沌とした世の中には必要なのかもね。
あと、カマシ・ワシントンのアルバムもめちゃ良かった。
『音の壁レター』という新しいニュースレターをはじめました。
月に一度、音楽のトピックやプレイリストをお届けするので、よければどうぞ。
🦌あとがき🦌
今回なぜ「鹿」があとがきの絵文字に使われているかは、
映画を見た人ならわかるはず。
最後にひとつお知らせを。
5月から読者限定のニュースレターを配信しようと思ってます。
・・・といっても無料で読めますのでご安心を。
・What’s On My Mind?
→いまなにを考えているのか?というプライベートなエッセイ的なもの
→来月こんなテーマでブログを書くかも、というメモ
・日常生活で感じた五感の記録
→AI時代だからこそのあれこれを。
・京都の街の生活の様子
→写真とか動画もつけたりするかも?
いつも通りのニュースレターはそのままに、
プライベートな内省回的なものを読者限定でたまに配信しようかと。
配信した後、すぐにメールのアーカイブを削除するので、
その時点で購読して頂いている方のメールボックスにのみ残る、という仕組み。
これでわりとプライベートな内容も書けるので、楽しみにしていただければと。
読者限定のニュースレターは、5/25ぐらいに配信予定です。
リンクで跳んできてくれた方も含め、まだ間に合うので、
よかったら無料で登録してみてください。