熊を放つ🐻
フォントから熊被害まで
印象に残った記事まとめ
あけましておめでとうございます、ねじまきです。
年末に配信するはずの12月号、20日遅れの配信になりますが、
”出さないよりはまし”の精神で、一応ニュースレターお届けします。
・AIコンテンツ、かなり見抜けなくなってきた - ヒトナツログ
仮に飛脚や馬乗りの仕事をしていたとして、世界に車が出てきて同業者もみんな活用しはじめたら「自分は自分の足や馬で伝統を重んじて走ります!」とかやっていられなくなる。こうして文化は変わるのかと感じる。
そうやってAI楽曲増えたなと認知しながら聴くと、やっぱりクセはまだあって「おっなんだかAIっぽい曲流れてきたな!」と思って答え合わせをしにいく新しい遊びが発生している。そしてたまに自分が間違っていて、実際はインディーズバンドで『今度XXでライブやります!』などとSNSに書かれていて「実体が……ある……!」となったりする。
来年、再来年、とコンテンツに対してどう向き合っていくのか、かなり線引きが難しそう、というか、数年後には区別することをあきらめないといけなくなるだろうな、と。
・終わったのは日本じゃなくて世界じゃないの? - シロクマの屑籠
たしかに、「日本終わった」「世界終わった」といった文言は大袈裟ではある。
しかし、経済的にも政治的にも2010年代以前の状況や体制にとうてい戻れないという意味では、実際、日本も世界も終わってしまった。冷戦以後の状況や体制が終わってしまっただけでなく、第二次世界大戦後の状況や体制さえ終わってしまったのかもしれない。たとえばEUが移民をニコニコ受け入れる未来を今、想像できるだろうか? あるいは東アジアの政治状況が2010年代以前に巻き戻る未来を今、想像できるだろうか?
けれども、そうした維持や向上のために先延ばしにされてきたこと、ひずみや歪みがたまりにたまっていたこともたくさんあった。誰かを守るための決定が誰かをないがしろにしたり、誰かを軽んじたりする副作用。そうしたツケが国にも世界にも徐々に溜まり続けて、けれども見て見ぬふりをしていた最中にコロナ禍が起こって、みんながツケに耐えきれなくなって、請求書の押しつけあいが始まった。ツケの清算を一身に引き受ける羽目になったら、ここまで書いてきた「終わった」以上に「本当に終わって」しまうから、誰もがびくびく、ぴりぴり、ジョーカーを引くのは自分じゃないぞと強面になりながらの我慢比べ。
どこの国も色々抱えている、という話。
・『ハリー・ポッター』はマイノリティの「味方」なのか? 物語が描いた差別と取りこぼしたもの | CINRA
要するに物語は、差別がいかに「普通の人」のなかにも、あるいは差別される側にも浸透しているかを正確に描いている。
マイノリティは、すでにこの社会の一部であるにもかかわらず、しばしば「珍しい」存在として質問を投げかけられ続けることがままある。わかりやすい攻撃だけが差別ではなく、主流社会とは異なる存在として好奇の視線にさらされ、「学ぶ」教材として扱われ続けることもまた、差別の一部なのである。
今読むと、割とひどい描写とかもあるけれど、
もう25年以上前の本だもんね、とそこは仕方ない気もする。
(そんなに”マイノリティの味方”みたいな売り方はしてないし)
割と色々配慮されていた『ストレンジャーシングス』も25年後に見ると色々粗は目立つのかもね。
2019年の記事だけど。
上記の例のように、文章を少し長くするだけでも読解というのは容易になる。しかし、それをしない、あるいはできないケースがここ10年ほどで急激に増えてきているように感じる。
本が内側から外側を照らし出すものであるのに対し、映像はその逆なのだ。言葉とは内的なものだ。わたしたちは、他者の記した言葉から、自分なりのイメージや映像やリアリティを創り出さなくてはならない。それこそが、言葉の力の源だ。つまり、真の意味で他者と相互作用的であるということが。(124ページ)
結局のところ、何かと注意が散漫になりがちなこの世界において、読書はひとつの抵抗の行為なのだ。(192ページ)
AI要約ではここは真似できないよね。
みんな、本読みましょう。
・フィルムは記録する - 国立映画アーカイブ歴史映像ポータル
貴重な記録。こういうのいいよね。
2025年の漢字は「熊」。
クマの被害があったのは日本だけじゃないそうで、
ネットで見つけた海外の記事を2つ。
・Tahoe’s Black Bears: The Fight Over Wildlife & Safety
どちらも生々しいドキュメンタリーで読ませる、けど熊怖い。
Art of the Month
・「世界で高額で取引された絵画ランキング」
この中だと、マグリットの「Empire of Light」が欲しいな~ (1,911億円とのこと)
・Fran Sans Essay — Emily Sneddon
サンフランシスコの鉄道からインスピレーションを受けたフォント。かっこええ。
今月の一曲
『End of Beginning / Djo』
Netflixの海外ドラマ『ストレンジャー・シングス』の終了と共に、チャートを駆け上った曲。
あのスティーブ役の人が歌ってます。
今月の本
ジョン・アーヴィングの初期長編『熊を放つ』を読もうかと思って図書館で上下借りたけれど、全然読む時間がなかった。
『十二月の十日 / ジョージ・ソーンダーズ』の感想を代わりに置いときます。
🌎ねじまきのあれこれ🌏
僕が書いたブログを振り返るコーナー。
・グーグル検索が目指すものと、それでは見つからない個人サイトについて。
🎍あとがき🎍
寒い、寒すぎるけど今日も頑張りましょう。
1月末頑張ってメールの配信ペースを戻す予定ですので、お楽しみに。
そういえば、日本からパンダ(クマ科)がいなくなってしまうみたいですが、これでタイトルもちゃんと伏線を回収して終われそうです。
匿名質問箱「mond」で質問お待ちしてます。
→ https://mond.how/ja/nejimakiradio1
※2026年1月は『ホメーロスの オデュッセイア物語』を読んでいます。。
クリストファー・ノーラン監督の映画『オデュッセイア』の予習をしたい方も。
2月は話題作『ババヤガの夜』を読む予定です。




「終わったのは~」とか「それでも,読書をやめない理由」とか12月に自分が読みたい大事な言葉がネットの海にあったのに,海が広すぎてねじまきさんに教えてもらわなかったら気づかなかった,ので,等身大の人間としてのキュレーションに大感謝です。漫画「映像研には手を出すな!10巻」(Amazonレビューの盛り上がりがすごい)の終盤の大演説と,自分のなかでは共鳴しました(何を言っているのやら)。
色々コメントありがとうございます。
漫画『映像研には~』は読んだことがないんですが、ネットでも漫画が出た頃に(何年前でしょう?)話題になってたので、かなり気になります!