どうも、ねじまきです。
色んなものに追われつつ、ようやくのニュースレター配信。
2024年3月に読んだ記事をざっくり振り返ろうかと。
・「政治と関わりたくない人たち」がもたらす政治的帰結|ニューズウィーク日本版
2月の記事だけど、3月に読んで印象に残った記事なので紹介。
つまり、政治には関与せず、私生活の中で閉じて生きていこうとする人々は、公的なサービスに期待せず自助努力だけでやっていこうとする傾向が強い。このことは、彼らの公助に対する支持が弱いことを意味しており、「政治と関わりたくない人たち」が増えることで、ますます自助、自己責任が強調される社会になる可能性を示唆している
政治への関与をあきらめ公的な領域から撤退してしまう人々が増えることは、実は公的なサービスやセーフティネットの縮小につながりかねないのである。社会の問題を自助、すなわち個人的に解決するのではなく、社会全体で集合的に解決していくためには、政治に関与し続ける人々が必要である。
ほんとにそう。
LGBTQ+についてお届けする「ドーナツレター」。
しばらくほったらかしだったけれど「やっぱり書かねば」と思う新年度。
ジェンダーやクィアに興味ある方は読んでね。
(24日に配信予定です)
→ https://donutz.theletter.jp
AIが抱えるステレオタイプについて。
画質は向上した一方で、AIが生成する画像は、単純化され、白人を中心としたクィアライフを提示することが多い。
ゲイ男性はファッショナブルな服装で、腹筋が際立っている。トランス女性は、ランジェリー姿や胸の谷間に焦点を当てたカメラアングルで、過剰に性的に描かれている。
アルゴリズムをより進化させる方法のひとつとして考えられるのが、世界中のLGBTQの人々をより幅広く含んだデータをうまくラベリングし、それを使うことだ。しかし、本人たちが新興企業に個人情報を託すのをためらうかもしれない。
学習データに基づいて、典型的な”正解”を描こうとする人工知能。
まだまだ課題は多い気のかなぁ。
・100歳で逝ったカラオケの創案者、特許取らずカネより皆の幸せ願う
カラオケの父・根岸重一さんが死去。
「そのため、もし当時特許を取っていたら大金持ちになれたのにとよく言われるのですが、父はお金より自分のアイデアで多くの人が喜んでもらえることが嬉しかったのだと思います」
最近カラオケ行けてないけれど、歌いたい曲はいっぱいある。
→ 箱カラオケのCOCOKARAで歌ってみたけれど、音漏れするのを後から知った話
2月に小澤征爾さん、3月に鳥山明さんも亡くなった。
漫画というキャンバスに何十年もの間、絵を描き続けた鳥山明さん。
色々書こうかと思ったけれど、もうみんながたくさん語っていたのでこれ以上は書かないことにする。
・クイズが大嫌いな男がクイズ大会で優勝を狙ってみた
オモコロの記事、めちゃ面白かった。
毎回一つはネタ記事をニュースレターに入れていきたい。
・97歳のデビッド・ハンプトンが詩を記憶することについて語る(英文記事)
「クリエイティブな人は誰でも長生きする可能性が高いと思う。哲学にも興味がある。そして詩の暗記。絵を持ち歩くことはできないが、気分が落ち込んだときはいつでもシェイクスピアのソネットを暗唱することができる。」
・イーロンマスクの「Neuralink」は機能したが、透明性は確保されていない(英文記事)
5年後、人類はテレバシーできるようになっているのか、それとも。
ニューラリンク、人体実験が着々と進められているけれど、あの人がボスじゃあ・・
ってこれ前も同じこと書いたような。
ねじまきのあれこれ
3月書いたものは個人サイトのまとめを見てね。
→ https://nejimaki.me/updates/
・ランダムページを作りました。→ 「🎲を振ってみる」
・「映画のタイトルと同じ単語が登場する「タイトルドロップ」をまとめたページ」
・「おすすめの個人サイトや個人ブログを定期的にまとめていくことにした」
・NewYork Timesで印象に残った記事10選(2024年3月)
Art Of Month
『《白い風景―原初の地球》 霧の彫刻 #47769 / 中谷芙二子 』
現実の空間をキャンバスにしてしまう、一面に立ち込める霧。 生で見てみたい。
・Phishのコンサート@MSG Sphere
U2に引き続いてあのフィッシュがラスベガスの”球体”でライブ。
いつかここでライブ見られるときが来るんだろうか・・・。
今月の一冊
『チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク / ジョン・スラデック著』
生成AIの時代を予見したかのような、ロボットが主人公のSF小説。
よくここまで設定を考えられるな~と読むたびに感心してしまった。
ブラックユーモアたっぷりで、わりかし好みの作風。
カズオイシグロの『クララとお日様』と少し交差するところもあり、哲学的にも考えさせられることがたくさん。
1章のネタバレになるけれど少し引用。
わたしがひとりで殺したのだよ。その血をからっぽなあの壁にぶちまけたのもわたし。壁画の着想をもたらしてくれた、ネズミ形の汚れに向かって。そして、ひとりで死体を台所のゴミ処理機で適切に処理したあとで、〈手がかり〉になる量だけを残しておいたのだ。
壁というキャンバスに、殺した女の子の血で絵を描くロボット。
どうしてこんなことが? アシモフ回路の故障か。それともたんに、あのできそこないの制限回路から抜け出せただけなのか。できる範囲で、自分の状態と思考を記録しておくべきだ、そう思った。
さて、わたしは破壊されるべきなのか? その問い自体、魅力的な問いをはらんでいる。
(「BookStack」にて、4月は安倍公房の『箱男』を読みます、といいつつ全然お知らせできてない・・・。よかったら参加してみてね)
今月の一曲
『COLORS / 宇多田ヒカル』
(もはや4月の話題だけれど) やっぱり宇多田ヒカルは外せない。
3月から画質が改善したMVがどんどんUPされて、「カラーズ」を久しぶりにまともに聴いた。
青い空が見えぬなら青い傘拡げて
いいじゃないか キャンパスは君のもの
今の私はあなたの知らない色
車のCMに使われていたのもなんかすごく懐かしいくて。
宇多田ヒカルのコンサート、ゲイの友達にチケットを取ってもらったので、8月27日の大阪公演に行かれる方がもしいたら、どこかでお会いしましょう=
🎨あとがき🎨
3月といえば『オッペンハイマー』、だけどもうメール容量のリミットが・・・。
全体的に展開が『イミテーション・ゲーム』と似てると思ったの自分だけ?
原爆の反省についてはしっかり描かれているし、思った以上に法廷モノだったのが僕好みでした。
ハリウッド映画製作自体を暗喩したり、AI開発への警鐘とも読める描き方をしたり。
・・・ただ、直接被害者の描写をしなかったのだけは”逃げ”に感じたかなぁ。
個人的にはクリストファー・ノーラン監督作品の中ではトップ3に入る完成度でした。
・・・ということでそろそろこの辺で。
国内・海外のニュースレターを紹介する「Fine Letter.」も先日配信しました。
京都旅行や宮崎アニメ、『哀れなるもの』などいろんなトピックをお届けしているのでよければ読んでみてください。